134:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga]
2015/12/01(火) 17:51:04.84 ID:8IyOts+NO
コポコポ……
隣町の茶葉とはまた違う風合いの香りが漂っていた。
今のところは背を向けたまま、新しく何かを手に取る様子もない。
少女「礼をしてやりたいところではあるんだけどね、マジであんまり物がねえんだよ。ウチは」
剣士「要らん」
夢魔「ご主人様っ」
少女「だったら帰ればいいだろ……あ、そうか、あんた宿がないとか?」
剣士「……」
少女「何だよ、図星か。ま、あたしがおっかなくて先に眠れないってとこでしょ」
コポコポ…………。
少女「別に良いよ。あんたみたいな化け物に暴れられたらひとたまりもないし、それほど強ければ寝てる間も無防備じゃないんだろ?」
剣士「別に、そうも完全無欠では……」
夢魔「マスター……」
少女「疲れてるんだろ、寝なよ。あたしもこれ飲んで、痛みが引いたら寝るから……」
剣士「……」
コポコポ…………
コポコポコポ…………………
剣士「…………」
地を、這う。
いや、何故、地を這っている?
考える、暇は……外へ……外…………。
夢魔「ご主……! マス……!!」
ガラガラガラ!!
少女「ありゃー、いっけない。出入り口の本棚倒れちゃ、った。出られなーい」
剣士「く、そ……」
コポコポコポコポ……!
剣士「……………………す、ぅ……」
夢魔「…………!! …………!!!」
剣士「っ、はっ……!」
少女「ほら、そのまま寝ちまいなよ。あ、何であたしがマスクなんか付けてるって? いやー鼻が乾いてさあ」
夢魔「マ………!!!」
少女「腹ヤったら大人しくなるんだっけな? オラよっ!!」
ガスッ!!
剣士「ごはっ……、…… …… … …」
……………………
…………
……
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