154:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga]
2015/12/08(火) 19:04:38.05 ID:oQhkXgm7O
剣士「結局、こうなるか……」
少女「わりいな」
依頼の内容は、あるギャングの解体。
既に何十人もの冒険者や賞金稼ぎ、町人から旅人、役人から商売人まで、奴等にやり込まれ、あるいは行方不明となっているらしい。
歓楽街であるといえ、力強い活気に支えられた貿易の拠点に暗い影を落としているようだ。
少女「アタシも手伝ったら山分けにしてくれるか?」
剣士「足手まといとは言わんが、また何かを謀るつもりであればこの場で殺す」
少女「じゃ、オッケーって事だな。汚ねぇ金もタンマリ眠ってるだろうし……ひひひっ♪」
マスター『報酬は、金貨10枚。役所ならもう少し出せるだろうが、ウチじゃこの程度だ。それでやってくれるか』
剣士『お前は俺を殺す気か。人生設計に関わる額の報酬を約束するなど、つまりは人命と天秤にかける程の案件という事だ』
マスター『おや、お父さんはギャンブル嫌いかい?』
剣士『ああ、殺しより。他の依頼にしてもらいたい』
マスター『馬鹿だな。そいつらに、美味い汁吸われちまってる以上はマトモな依頼なんて残っちゃねえ。純粋な力だってあるんだぜ』
剣士『……考えさせてくれ』
マスター『受諾届けも契約書も要らねえさ。ぶっ壊してきて、一言「殺った」とだけ言えば金は払ってやる。ま、頼んだぜ』
少女の話によると、昨日彼女を追いかけていた組織も後からギャングに飼われ始めた組織だと言う。
これ以上の利を感じなかった彼女は、組織の金を盗んで抜け出し、今に至るそうだ。
剣士「足も一人で洗えなかったお前が、良い口の利き方をする」
少女「捕まるのは承知の上だったし、身体に色々仕込んでたんだよ。人目のない所で完全に撒いてやろうと思ったのに、大きなお世話だぜ」
剣士「ああ分かった。世話はしないからな」
少女「いざという時は世話してくれないかなー、と」
剣士「……本当に余裕のある時だけだ」
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