92:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga]
2015/11/07(土) 22:38:42.49 ID:1Pt/ncmfO
剣士「いや、別に俺はッ」
夢魔「怖かったわね」
間もなく、強く抱きしめられる。追撃が、思案を許さない。
剣士「む、ぐ……」
夢魔「確かに貴方が竜を殺し切っていれば村は襲われなかったでしょう」
夢魔「けれど貴方が竜を殺し切らないせいで村が襲われたなんて……誰が知るのかしらね?」
剣士「……!」
裸の心に言葉が沁みる。
先ほどまで事実を突き付けていた魔性の唇は、温かく真実を語る。
夢魔「貴方は己の力に怯え、竜を仕留め損なった。手負いは村に突撃し、暴れ、そして貴方に止めを刺された」
夢魔「それだけが真実よ。時に世は真実を見失うけれど、世界を動かすのは真実だけ」
夢魔「貴方のせいじゃない。怖いのはしょうがないじゃない」
剣士「しょうが、ない……」
夢魔「そ。ちなみに、娘ちゃんが食い千切られそうになった遠因は私にないとも言えないのよねえ。村民の退避で一番力を借りちゃったわけで」
剣士「それは……」
夢魔「そして娘ちゃんの死を防いだのは、紛れもなく貴方よ。勇者さん」
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