158: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2016/12/08(木) 19:35:03.75 ID:HON5+BMx0
胸が高鳴っている。この先に、主人がいる。今日の夜伽に関しては、その、本格的なものを望まれていると本日言われた。つまり、普段の口淫よりも、先に進んだものを。
そのことを想像すると、体が震える。決して、嫌悪感などではない。湧き上がっているのは光の様な喜びを含む幸福と、混じるのは身分による立場の違い。
主人が私を奴隷と認識していないことは、嬉しくもあり気がかりでもある。ましてや、その者と性交することはよろしいとは言い難い。立場が穢れてしまう。
高鳴りのまま、ノックすべきか逡巡をし続けていた。それでも湧き出てくる欲(こうふく)に抗うことは難しく、ついにはそれを許してしまう。
『遅かったな、入って』
その言葉さえ、今の私にはもう十分すぎるほどの愛撫だった。
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