266: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/03/20(火) 02:24:40.72 ID:phs2hJCc0
「最後まで申し上げさせていただきます」
その触れる手を払いのけようと思い、行動をしようとする両手が重かった。そうすることが、娘の為と理性(どくぜん)が呟き、欲望が娘の全てを欲していた。
いや、全てではない。そのことそのものには間違いはないが、全てが大元ではない。
「主人が、憎しみだけに捕らわれていたとは、私は思いません。なぜなら――」
そう求めているのは。
「憎しみだけに捕らわれた方が、救いの時にあのような優しい笑みを浮かべることは、できません」
渇望し、そして今まで得られなかった。愛そのものだ。
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