33: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2015/11/24(火) 02:05:00.33 ID:RGA4CBcQ0
懐かしき名を聞いたからか、少しだけ物思いにふけってしまった。昼食も食べ終わり、この後に今日すべきこともない。この街の人間は良い人達ばかりだが、親しい者はいない。
奴隷「………」
娘はいつも通り、俺が用意した椅子に座り――前は立って控えていた――ただ佇んでいる。相変わらずの無表情で、近寄りがたい雰囲気が漂っている。
孤児であったということから娘の出自は不明だが、生まれ持った気品のようなものは感じられる。どこかの貴族の隠し子、と冗談交じりに言っても話が通ってしまいそうな不釣り合いな美しさだ。
親父に連れられた時は、親父の意図が読めないことが邪魔をして娘のことをちゃんと見ていなかったが、もし見ていたら、この美しさで連れて行こうと思ったかもしれない。
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