穂乃果「ふふ……君も穂乃果の彼女になりたいの?」ことり「その4、なの!?」
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83: ◆wOrB4QIvCI[saga]
2016/02/01(月) 04:52:07.07 ID:86+zaO/s0

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 昔二人で行った公園、覚えてる?

 穂乃果はどこか緊張した面持ちでそう言いました。はぐれないようにと私の手を握る手には少し力が入っているのがわかります。ここ何日か、手を繋ぐ機会が多かったのもあり変化にすぐに気がつきました。


 古いはずの記憶なのに、その記憶は今に至るまでとても大きなものとして色褪せていませんでした。


 ことりと穂乃果と私、初めて親の同伴抜きで行った小学生の時の花火大会でした。私は小学生なのにあんな人混みに行くだなんて、と最後まで反対したのを覚えています。まあ……案の定穂乃果に押し切られてしまったのですが。


 確かに楽しかったんです。今まで親の保護下をほとんど離れなかった私達は、その一瞬の出来事だけでなんだか大人になったような気がしました。前を歩く穂乃果に懸命に追いつこうとことりの手を引いて人混みの間をぬって、今まで見たこともないところを探検する。私も、心配や不安という感情以上に浮かれてしまっていたのでしょう。




 ――気がついた時には、ことりの手を掴んでいませんでした。




 どうしたら良いかわからず、なにがどうなったのかもわからず、穂乃果に泣きついたのは忘れることが出来ません。私がしっかりしていればことりを迷子にすることなんて無かった。穂乃果はそんな時泣き出しそうになった私の手を握って、大丈夫だってなんとかしてみせるって笑ってくれました。とても……心強いものでした。




 花火の鑑賞エリアをあちこち探し回ってたどり着いたのは、近くにあった公園でした。

 少し離れたところにあることもあってか人はまばらでこんなところにはいないと私が声を出そうとした時、頭のうえで大きな花びらが咲きました。


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