穂乃果「ふふ……君も穂乃果の彼女になりたいの?」ことり「その4、なの!?」
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84: ◆wOrB4QIvCI[saga]
2016/02/01(月) 04:54:35.48 ID:86+zaO/s0


 高いビルの間からちょうど見える花火に少しの間酔いしれます。穂乃果も立ち止まって、しばらくの間花火を眺めていました。

 こんなことをしている場合ではありません。穂乃果の裾を引っ張って伝えようとした時のその表情、なにか思いつめたような決心したようなそんな表情。


 直後に唇をきゅっと噛み締め、向き直ります。青い瞳に見つめられて、少しだけドキドキしました。穂乃果と二人でいることになんの違和感も抱いたことがなかったのに、あの時は少し、おかしかったんです。胸の高鳴りが止まらず、今ならわかる、いえ……"それ"の直後から分かった感情は当時の私には理解出来ていなかったんです。


 少しずつ穂乃果の顔が近づいて来ました。私は動けず、唇と唇が触れる寸前で何をするのか理解出来ました。"これ"はキス。理解した途端、私は穂乃果の肩に手を当てて押し返していたのです。


 押し返した後で穂乃果の表情を見て気がつきました。酷く落胆して、穂乃果も自分自身が何をしたのかよくわかっていないようでした。あたふたと訳のわからない言葉を紡ぐ穂乃果の唇を見て、私は受け入れればよかったと後悔するのでした。――だって、私は穂乃果のことが好きだったんですから。


 今更戻れない私は、少しでも気まずい雰囲気をなくそうとことりを探す話題にすり替えました。それなら自然ですし、それが当時の目的でしたから。


 一瞬でもことりのことを忘れて、違うことを考えてしまった自分に腹が立ちました。ことりは今もどこかで……。



 





穂乃果「――良かったよね、本当に見つかって」



海未「ええ、どうなるかと思いました」



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