ゾンビに愛されるだけの話【エログロ】
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17:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga]
2016/04/25(月) 23:50:57.67 ID:2qJ/ilKt0
―――あれから、何日経ったのか。

まどろみから浮き上がる意識。ふと牢屋の中を眺めた俺は、違和感に気付く。

「ミシュ?」

少女の名前を呼んでもむなしく響くだけ。寝る前まで腕の中にあった小さな体はどこにも見当たらない。

「ミシュ……連れて行かれたのか? おい化物、ミシュはどこだ?」

尋ねても意味はない。分かっていても聞いてしまうのは、ありもしない希望にすがりたいからだ。

やりきれない気持ちを抱えたまま愛液と精液で汚れた床に座り込む。

どうにもできない。そう思い頭を垂れていた俺は、ふと耳に入った言葉に顔を上げ、目を見張ることになる。

「……ぁ、ぁ……う…うえ……上」

ゾンビが、上を指さしている。手を上に挙げているといった方が正しいかもしれない。

「上? 上に連れて行かれたってことか? いつ!」

「あ……き……きの、う……よる……」

「夜って、俺達が眠った後かよ……! 無事なのか? おいッ!」

「ぁ……ぁ……」

何か言おうとしているのか化物は口の辺りを震わせる。

だがそれだけだ。諦めたように顔を伏せ、ぶるぶると震えて汚らしい汚肉を撒き散らす。

「なんだよ、ミシュは何処だよ! クソッ! ミシュ、ミシュッ!」

牢屋の中に俺の叫びが木霊する。喉が枯れるまで叫び、やがて意識を失うまで。

眠ればやがて目も覚める。けれど俺がミシュの姿を見る事は、それ以来一度も無かった。



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