お嬢様「貴女たちは私の大切な――――」
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81: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2016/12/18(日) 20:20:27.36 ID:kde9qHs90
?「良い気味ね」

ご令嬢「……ありがとうございます」

?「いいのよ、感謝なんて……それよりもごめんなさいね、もっと早くに助けてあげられれば良かったのだけれど、あの男の父親を連れてくるのに手間どっちゃって」

ご令嬢は改めて自分を助けてくれた女性を見る。

不純物が一切混じっていない綺麗な金髪。
華美な服装に見劣りしない美しい顔立ち。
男性――いや、女性の視線さえも奪ってしまいそうな完成されたプロポーション。

ご令嬢「きれい――」

知らず口から本音がこぼれ落ちた。
突然の賛辞に女性は呆気にとられた表情をすると、

?「ふふ……」

背景に暖色の花々が咲き誇るのを空目するほど、優雅美麗に口元を綻ばせた。

見とれた。見惚れた。――惚れた。

自分のピンチを救ってくれた、まるで可憐な花のような女性を基点にして、退屈で冷めた世界が、色とりどり目に映えて――。

?「ありがとうね。――そうだわ、少しお話ししない?」

ご令嬢「はい! 喜んで!」

もっとこの女性と話したかったご令嬢にとって、彼女からの提案はまさに渡りに船。喜んで即答した。


ご令嬢「あの、ボ……私の名前はご令嬢です」

?「分かったわ、ご令嬢ね。……もし、言いづらいのなら、私じゃなくてボクでいいわよ」

女性は続けて、

お嬢様「それと、私の名前はお嬢様。よろしくね」

ご令嬢「はいなのです! お姉様!」

お嬢様「お嬢様なのだけれど……」

困った顔のお嬢様を見て、そんな顔でも彼女は美しいと知り、心が弾んだ。

運命の出会い。
そんなフレーズが、ご令嬢の中で両手を挙げてはしゃぎ踊った。


――今でもその感情を覚えている。


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