魔剣士「やはりフキノトウは最高だ」武闘家「えっ?」
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◆qj/KwVcV5s
[saga]
2016/07/10(日) 17:54:37.99 ID:6UVmOBCDo
『過保護なのどうにかなんないの。俺、自由に草食べたいのに、わざわざ探しに来たりしてさ』
俺は不満を漏らした。
『……おまえを見た誰かが、おまえの真似をして腹を壊すかもしれないだろ』
事故の原因になる可能性は否定できなかった。
でも、毒性の強い草だけは人目を避けて食べるようにしていたし、
人前でどうしても我慢できない時は真似しないよう言うようにだってしていた。
父さんはあくまで優しく俺を諭した。
『それに、おまえはまだ子供だ。ある時いきなり魔力の働きが弱まるかもしれない』
眩しいほどの月明かりが草原を照らしていた。車のライトが要らないくらいだった。
『母さんはそれが一番怖いんだ』
『……でも、いちいち鬱陶しい』
父さんは車を停めると、少しシートを倒して星空を見上げた。
『母さんはな、子供の頃に家族を殺されてるんだ。だから、喪った時の悲しさをよく知ってる』
『…………』
『おまえが可愛くて可愛くて仕方ないんだ。どうか、優しくしてあげてくれないかな』
不憫な境遇だとは思うが、だからといって我慢しきれる自信なんてなかった。
『おまえの人生はおまえのものだ。父さんは、できるだけおまえに自由に生きてほしいと思ってる。
でも、人を傷付けるようなことはしちゃいけない』
母さんが極端に過保護なだけだ。そう思った俺は返事をしなかった。
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