魔法使いに遭えなかった灰被り
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96: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/06/05(日) 05:23:21.39 ID:fLQSl/XG0
何時もは車で帰るのだが、あの事件が起きたこの季節に雨が降ると、無性に一人になりたくなる。


モヤモヤとした感情に、周りに当たり散らしたくなる衝動が抑えられない。


ささくれだった心や不快な雨音も、雑踏の喧騒がかき消してくれる気がした。

雑踏の誰も自分を知らない人々の中を一人で歩いていると、不思議と気分が落ち着くのだ。



そんな街中を歩いている最中、ふいに頭上から歌声が聞こえて来た。

傘を傾けて上を見上げると、街頭ビジョンから新人アイドルの発掘番組が放送されていた。

可憐な少女たちが笑顔を浮かべて、精いっぱい力強く歌っている。


私は、顔を背けてその場から足早に立ち去ろうとした。


私の女性恐怖症は筋金入りで、女性ボーカルの歌ですらロクに聞けなくなってしまっていたのだ。


そして、曲がり角の手前まで辿り着き、やっとこの歌声から逃れられる、そう思ったその時、

その少女は街頭ビジョンに現れた。


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