107: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/06/05(日) 22:42:57.38 ID:pCqT42gVO
体育座りで音が出ないように鼻をすすった。
砂利音。
懐中電灯の明かりが、ぱっと坂本やすはを照らした。
「こらッ!?」
担任だった。
「夜はホテルから出ないようにと」
「す、すいませんッ。俺が呼んだんです」
坂本が謝った。
いいやつだ。
なんていいやつ。
先生はなんとなくシチュエーションを把握したようで、
それ以上深く突っ込まずに、早く部屋に帰るよう促した。
「……あ、あの」
やすはが口を開く。
「もっと、公園の奥の方にもしかしたら他の生徒がいるかもしれないです。花火しようって、言ってた子がいて」
「なんですって」
「たぶんなんですけど」
「わかりました。見てきますので、あなたたちは早く帰りなさい」
「はい」
先生は足早に暗がりへ溶けていった。
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