35: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/05/29(日) 20:25:40.66 ID:4yJ+Tv6jO
「退いて、上林さん……」
放心していたのか、上林さんがいつまでも私の上に乗っていたので言った。
彼女は慌てて立ち上がる。
すぐに立ち上がった所、たいした怪我はしていないようだった。
私はほっとした。
が、下敷きになった私の膝はずる剥けた。
血がたらりと靴下に赤い染みを作った。
「ちッ」
小さいが舌打ちが聞こえた。
誰。
やすは?
いや、やすはは離れているし。
疑ってごめんやすは。
「上林さん、謝らないの?」
みやちゃんが言った。
「私、悪くない」
上林さんが火に油を注ぐような言葉を放った。
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