依田芳乃とあやかしの手鏡
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6:[sage saga]
2016/06/02(木) 01:44:59.53 ID:BnWR/kbI0

 〈依田芳乃の私室〉


 ぐに、ぐにゅっ…どぽっ!

 んんっ、んぅっ……ふー、ふーっ……

 (だ、だめでしてー……あの鏡を調べようと、するたびに……お腹の中で、あの生き物が、ぐにぐに動いて、どろどろが出て……力が、抜けてしまうのでしてー……)


 にゅ、にゅるるっ……

 (ばばさまも、今の月は、山ごもりで便りは出せないのでしてー……万事休す、なのでしてー……)


 くりゅっ、くりゅっ!

 きゅふぅっ……んぅっ……!


 (……でも、不思議なのでしてー……お腹の、細い管の中であの生き物がうごめいて、苦しいのに……わたくし、なんだか、変な感じなのでして……?)


 にゅ…ぬる、ぬるるっ!とぷっ…

 んあっ……!あ、あっ……

 (い、今……伝導の官に、にゅるって……入ったのでして……)


 サス、サス…



 (もう、もう半刻もすれば……この生き物も、わたくしのナカから、出ていってしまうのでしてー……)




 ーーーゾクッ


 (……今、わたくし、寂しく、感じてしまったのでして……?)


 サス、サス…


 (なぜ、わたくしはさっきから、あの生き物が入ったお腹を、『まるで子供を愛でるように』、撫でて、いるのでして……?)




 にゅる…どぽっ…

 (んっ、でも……なんだか、お腹の中が、おかしな感じなのでしてー……)



 (まるで、ほんとうに、『子供を成した』ようなー……)




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