7:1[sage saga]
2016/06/02(木) 01:50:05.82 ID:BnWR/kbI0
《事実、依田芳乃はその小さな体に、奇妙かつ異常な【安心感】を感じていた》
《得体の知れない、蟲のような触手のようなナニカが、口から入り込んで、自らの消化器官の入り口から出口までを、ゆっくりと巡っているにもかかわらず、である》
《芳乃自身は見ることができなかったたが、その生き物の姿は、人間の雄の陰茎と非常に似た造形をしていた》
《人間のそれに言い換えれば、いわゆる亀頭に当たる部分がなく、つるりとしたソーセージのような楕円形ではあるが、先端の鈴口に当たる場所には、口と思われる穴が空いていた。大きさは、おおよそ一般的な消しゴムくらいだろうか》
《その怪しげな鏡から飛び出した生き物が、如何なるあやかしの類なのかは定かではないが、幽体の類ではなく、実体を持っている》
《その生き物は言葉こそ話せないものの、高度な知性を持ち、【母体】に飢えていた》
《その生き物は、人間の雌にとりつき、寄生虫と似て異なる生き方をすることで、人の体を母体として得て、個体を増やすものだった》
《その生き物は、人間の雌の構造を熟知しており、寄生した場合には決して、胃の中で留まったりするような自殺行為はしない》
《食道を通過して胃に落とされると、体が胃液で溶かされる前に、器用に幽門の括約筋を、後述する液体で緩めて、十二指腸に入り込み消化されるのを防ぐ》
《その後、小腸の中を蠕動運動や分泌する液体を潤滑油代わりにし、どんどん進んでいく。しかし、そのまま大腸を越えて排泄されるのがこの生き物の目的ではない》
《その生き物が、定期的に全身から分泌する粘性の高い液体は、見た目は人間の雄が精製する精液に極めて近く、臭いや味、どろりとした粘性や白い濁りまで、非常に似た見た目である》
《だが、その液体には精子は含まれていない。その精製された粘液は、人間の精子と見た目こそ似せているが、それとはまるで違う、様々な働きを持つものである》
30Res/30.56 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20