222: ◆kllX3FdYPo[saga]
2016/08/03(水) 20:25:35.18 ID:m/pmcz29o
「ちょ、陸奥!!」
いきなりだった。
確かに私は女性でも抵抗は無いし、事実、軽巡洋艦の『彼女』に既に何度か抱かれている。
しかしやはり緊張は伴うもので、いつも『彼女』にリードしてもらっていた、というかされていた。
自分から動く必要が無いということはそれなりに罪悪感があるものの、反撃の機会を決して与えてくれない彼女にいつも腰砕けにされていた。
今考えてみればそれは彼女なりの気遣いなんだろう。
しかし今現状、陸奥に押し倒されているこの状況で、そんなことをぼんやり考えている暇はないだろう。
いったいどうしてこうなったのか。
「陸奥!おちついて、離して」
がっしりと掴まれた手首はまるで溶接でもされたかのように動かない。
成人女性でなおかつ訓練を受けてきた私が一ミリも動かすことができない、しかも陸奥は片手で私の両手を掴んでいるのにも関わらずだ。
艦娘が兵器であるということは重々承知していたつもりではあったが、いざこうして力の差を見せ付けられると彼女達が「人間」であり「兵器」であることを意識させられる。
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