げんきいっぱい5年3組 大人編 (オリジナル百合)
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4: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/06/11(土) 21:20:50.54 ID:9xgtdKunO
降りる駅まで来たので、私は腰を上げた。改札を出て、暗がりの駐車場を縫うように歩く。
バイクのキーをポケットから取り出して差し込むと、気だるげな牛のような音が響いた。
駐車場の入り口までバイクを押しながら進んでいると、しゃがみ込んで頭を抱える女性がいた。

「……」

そうね。気付かないふりをして、通り過ぎましょう。
面倒くさいことが起きる予感しかしないわ。
また、バイクを押そうとしたら、

「あんた……」

あんた?
私のことじゃないわよね。
知らない知らない。
ふと肩越しに振り返る。
どうやら彼女の『あんた』は、彼女の真向かいにいるタヌキみたいな会社員のようだった。

「私のバイク……穴、空けたでしょ!? ヒック」

「し、しりませんちがいます!」

「これだから……ヒック」

なに、この女。
頭おかしいのかしら。


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