花売り「私が勇者!?」 新装版
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21:名無しNIPPER[saga]
2016/07/06(水) 17:13:34.67 ID:522XWh3S0
城外


気持ちのいい春風があたり、気持ちよくなってくる。

エミリー(1週間かぁー。どうせ変わらないしいいや)

まばらになってゆく道。ふとツンとくる腐った臭いが鼻孔をくすぐる。

『それ』はかつて人の体をした何かであった。

体中が穴あきチーズのようになっている。

そこからマグマのように白く細長いものが蠢いている。

エミリー「だ、大丈夫です……か?」

近づくにつれて臭いがキツくなり、これ以上近づくのをやめた。

しばらくして、彼女は『それ』を思い出してしまい口の中が酸っぱくなるまで吐きつづけた。


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エミリー「はぁ……はぁ……うっ……」

吐き気が未だに襲いかかる。

生理的嫌悪。

エミリー(あれって……魔王軍が……したんだよね……)


魔王軍。それは少なくとも千年以上に渡り戦い続けている。

どんな武器も兵士も魔物の前ではあっという間に全滅。

これを繰り返している。

人間の戦争もその合間に起こっており、戦場こそが日常、そう考える人も少なくは無い。

何よりも、魔王の正体は未だに分っていないと言う点だ。勇者はことごとく魔王にやられている。


エミリー(勇者、カッコいいけど私なんかが役に立つのかなぁ)

エミリー(勇者かぁ)

想像してみるが、どことなく間抜けな自分を思い浮かべてしまう。

エミリー(家帰っておばあちゃんにただいま言って、店番して)

エミリー(暖かいご飯とお風呂とベットに入って。うん!これが私らしいよね!)


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