56: ◆uda3OPHnPE[saga]
2016/07/06(水) 23:49:58.11 ID:3KJ0hw6NO
???「あたしの希望聞いてたか? 討伐、護衛。種類は問わないからとにかく戦える仕事をくれって」
前のめりになり文句をつける女性。ロズはそんな彼女の、姿勢により強調されている大きめな尻を眺めていた。
仕事に文句をつけるのは大切なこと。生活がかかっているのだ。ロズはじっくり待つつもりである。
ロズ(軽装だなぁ……片方の肩、胸、片手にだけ鎧で、素材も軽そうだ。鱗があるからかな。……いやでも、ずいぶんショートなパンツで太もも露出させてるし、肩とかも出てるし……女の子らしくはないけど、色気が)
決して、女性の観察に夢中になっているわけではないのだ。
受付「い、いえ……依頼はあることはあるんですよ。希望も理解しています。けれど、あの、キアロさんに護衛の依頼は回さぬよう言われておりまして……討伐の依頼は現在なくて」
キアロ「な、なんでだっ! 実力はこのギルドの冒険者の中でも上だろ!」
受付「上ですけど巻き込みが激しくて、苦情が……」
キアロ「……ぐぐぐ」
なにやら雲行きが怪しくなってきた。
おどおどと説明をする受付の前で唸る女性。臀部と尻尾を凝視していたロズは、顔を上げる。
と同時にキアロと呼ばれた女性の腕がカウンターへと叩きつけられる。
大きな音。カウンターが壊れはしないが、注目を浴びるには充分な騒音だった。ざわざわと賑やかだったギルドが、静まり返る。
キアロ「いいから紹介しろ!」
短く端的な要求。けれど声からは殺気を感じ……受付は顔を青ざめさせる。
仕事に文句をつけるのは大切なこと。だがその文句を言う立場がない人物が、ワガママを通そうとするのはただの迷惑行為でしかない。
ロズは周囲を見回す。ギルド内に誰もこの状況を解決しようとしている人物はいない。
なら、することは決まっている。ロズは一歩踏み出し、
ロズ「自業自得みたいだけど?」
躊躇なく口にした。
ギルド内がざわつく。16にも満たないような見た目の少女が、人間ではない、力を振りかざしている人物へ挑発的な言動をとる。どうなるかは目に見えていた。
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