57: ◆uda3OPHnPE[saga]
2016/07/06(水) 23:52:52.91 ID:3KJ0hw6NO
ロズ「そこまでにしておいたら? 今度は紹介できる仕事が全部なくなるよ?」
キアロ「……誰だ? 見ない顔だけどよ」
鋭い視線がロズへと向けられる。振り向いた彼女の顔を見て、ギルドにいた冒険者が何人か呻く。
関係ない人間が威圧されるほどの圧力。それを真っ向から受けて尚、ロズは真顔でいた。
ロズ「ロズ。仕事を貰いに来た通りすがり。じっと待ってようと思ったけどさ、君が迷惑かけてたみたいだから止めようと思って」
キアロ「子供が邪魔するな。黙って見てろ」
ロズ「……戦いたいなら、ボクが相手になるよ」
ロズの突拍子もない言葉に、ギルドのざわつきが大きくなる。それにつられるようにして、彼女の前に立つキアロは身を震わせ怒りを強める。
キアロ「お前……大人を馬鹿にしてるとぶっ飛ばすぞ」
ロズ「馬鹿にしてはいない。対等な場所に立っているだけ。人に、ボクに迷惑かけるなら相応の手段をとるってだけ」
百人が百人、子供だと答えそうな見た目の少女。彼女の物怖じしない様子にキアロは何かを感じとったのだろう。ゆっくりと、慎重に武器を手にする。
キアロ「そこまで言うなら、試させてもらうぜ!」
ロズ「……」
臨戦体勢。けれどやはりロズはちっとも表情を変えない。それどころか、姿勢も棒立ちのままキアロを眺めている。
ただらぬ雰囲気に、冒険者らが彼女達から距離を置き――
キアロ「っ! 」
直後、キアロがロズへと切りかかった。
短剣を上から下へ。逆手で持ったそれを無駄のない動きで振り下ろす。
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