げんきいっぱい5年3組 大人編2 (オリジナル百合)
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25: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/06/26(日) 00:15:43.29 ID:RJUizGVa0
1、小学生編続き(元の時代に戻らなかったもう一つの世界線のあゆむとお考えください)


夢を見ていた。
夢の中を歩いているみたいだった。
そう思って、ここ何日か過ごした。

「みやちゃんも友だち。離れることもあるけど、いつまでも友だちだよ」

「私は?」

「尊敬できる友だちだった」

「だった?」

やすはが小首を傾げる。
それは、あの写真で見た時と寸分違わぬ愛らしさがあった。

「でも、いつまでも離れたくない。どこにも行かないで欲しいし、誰の所にも行かないで欲しい。そういう自分勝手な想いがどんどん膨らんで……ごめん、坂本がいるのに迷惑なこと言うんだけど」

「……言うだけならタダだよ」

「えへへ、そうだよね」

私は少し背の高いやすはを見据えた。
そして、私は最後の後悔を口にした。

「やすはが好きだよ」

「……」

「どこまで伝えたら伝わるかな……私は、やすはが欲しい」

だいぶ、子供らしくない言葉だった。
平静を装いつつも、朱に染まるやすはの頬を見て、私は微笑むしかなかった。
やっぱりやすはは大人だなあ。
返事は待たずに、彼女を抱きしめた。
せっけんの香りがした。
柔らかい。

「あゆ……む」

「返事、今、聞きたい」

「……私も、あゆむじゃなきゃいや」

「うん」

坂本には悪いけど、心の中でガッツポーズをとる。
しばらく、そうやって互いの熱を感じていた。
願わくば、この夢が覚めないようにと願いながら。
けれど、私自身がここに留まる理由が、もはや見当たらなくて。

「やすは……ッ」

「あゆむ……泣いて?」

「嬉し泣き…えへへ」

「そっか」

やすはの優しい声。

「やすは……今日、寝たくない」

ぎゅっと体を強く抱く。

「一緒に起きてるよ」

たぶん意味は通じてないと思う。
だから、ただ傍にいてくれればいい。
私は彼女の手を握りしめて、ホテルの部屋へ戻った。



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