げんきいっぱい5年3組 大人編2 (オリジナル百合)
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36: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/06/26(日) 19:38:04.16 ID:RJUizGVa0
じっちゃんの手伝いをしていたクラス委員は、
先生に言ってやろー、とお約束の台詞を言いながら他の子の所に移動していった。

「ベルマークって、食品の裏とかにあるよ」

じっちゃんが、両手の透明な袋にベルマークをたくさん抱えて言った。

「一人ノルマ10枚って言ってたから、明日中に10枚ね」

指をびしっと刺される。

「りょ、了解です」

家に帰ったらそれなりにあるか。
マヨネーズとか、コンソメスープとかだったっけ。
放課後、みやちゃんとやすはは委員会があったので私はまた先に帰ることになった。
ももちゃんはいない。ももちゃんは、クラブ活動に入ったからだ。
そこでも、やはり何かいざこざがあったみたいだけど。
そこまでは、面倒見切れない。

一人、家路をたどる。
水田に囲まれた貯水槽が夕日を受けて大きな影を水面に映していた。
明日は雨なのか、小さな虫がたくさん飛んでいて、ツバメも低く目の前を横切っていく。
ランドセルを背負い直す。これも、最初の方は肩が凝っていたけれど今はもう慣れた。
下校途中には猫のたまり場である広い空き地があって、やすはと一緒に猫と遊んだっけ。
今は、あまり心惹かれない。
古い記憶に触れる度に、自分への違和感を感じた。
額から汗が流れて、通学用の黄色い帽子を取った。
西に向かって伸びる長い一本道。肌を焦がす斜陽に目を細めた。
甘酸っぱく優しい空間。
いてもいいのかと、聞きたくなってしまう。
誰に、それを聞けばいいかも分からないのに。



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