アルビノの女「……いくらですか」黒髪の娼婦「お気に召すまま」
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1
:
名無しNIPPER
2016/06/28(火) 22:24:41.12 ID:sxcjprsF0
『――――新都市東京の今夜の降水確率は、西地区で80%、東地区で90%、北地区で100%、南地区で75%、中央区で45%』
『うち北地区と東地区では重金属酸性雨、南地区では更に75%を越える放射性ラジウムが降雨に含有されます』
アルビノの女「……ついさっきが、仕事終わりです。それなりの額は、出せますが」
黒髪の娼婦「安すぎなければ、幾らでも。3000円あれば、十分よ」
『――該当地区にお住いの皆様は、午後11時から明朝6時までの外出をお控えなさるか』
『あるいは弊社の対NBCアーマーを着用した場合、30分以内であれば安全な活動が保障されます』
アルビノの女「悪くないですね。義体に男性器をつけてみたんですけど、射精機能のテストが済んでないんですよ」
黒髪の娼婦「……アンドロイドも、レプリカントも、人間も。お金さえ支払ってくれるのなら、歓迎するわ」
『――跳べよ宇宙へ、拓けよ星々を。アーシズ・インダストリアルの提供でお送りしました』
『続いてパブリック・アドバタイザーより、北地区第七ゲートの老朽化と近辺高層ビルの大幅改築に関する――――』
アルビノの女「雨宿りもしなくちゃいけない。……暫く、お世話になりますよ。名前は?」
黒髪の娼婦「ロゼッタよ。貴女は?」
『――――緊急のニュースをお伝えします。本日午後9時30分ほどに、中央区・6番セントラルビルの180階付近にて大規模な爆発が発生』
『原因は現在調査中ですが、この爆発によりアーシズ・インダストリアルの社長であるマコト・シキシマ氏68歳の死亡が確認されました――――――』
アルビノの女「ラティーナ。ラティーナ・C・スコーピオ」
ラティーナ「――――『壊し屋』とでも、呼んでください」
2
:
◆aUbK72/AnA
[sage]
2016/06/28(火) 22:42:21.77 ID:sxcjprsF0
黒髪の娼婦「そう。ありがとう、ラティーナ。それじゃあ、ついてきて頂戴」カツ、カツ
アルビノの女「……ここも随分と奥まった所なのに、もっと深くへ行くんですか」
黒髪の娼婦「捕まえてバラそうだなんて、考えてないわ。安心して?」
以下略
AAS
3
:
◆aUbK72/AnA
[sage]
2016/06/28(火) 22:54:55.28 ID:sxcjprsF0
アルビノの女「シャワー、まだ浴びてないんです」「ベッドにでも座って、暫く待ってて下さい」
黒髪の娼婦「ああ、それなら。私も、まだだから」
アルビノの女「気にしませんよ、私は」 黒髪の娼婦「私は、そうは行かないもの」
以下略
AAS
4
:
◆aUbK72/AnA
[sage]
2016/06/28(火) 23:04:12.04 ID:sxcjprsF0
黒髪の娼婦「ごめんなさい。でも、安物なら少しくらいいいでしょう?」
アルビノの女「そういう問題ではありません」「知られたくないもの、近付いて欲しくないもの。誰しも持っていますから」
アルビノの女「――――だから、貴女もそんな仕事をしているのでは?」
以下略
AAS
5
:
◆aUbK72/AnA
[sage]
2016/06/28(火) 23:27:09.73 ID:sxcjprsF0
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
黒髪の娼婦「…………っ、ふぁ、……ん、………」
アルビノの女「……ぁむ、………ん、……ふふ、………ぷぁ」
以下略
AAS
6
:
◆aUbK72/AnA
[sage]
2016/06/28(火) 23:49:27.62 ID:sxcjprsF0
アルビノの女「では、お言葉に甘えて。……それでは、改めて」
黒髪の娼婦「……ええ。……ふふ、大きいのね……」
以下略
AAS
7
:
◆aUbK72/AnA
[sage]
2016/06/29(水) 00:01:41.42 ID:yeWxX9uDO
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
『――パブリック・アドバタイザーが午前6時をお知らせします。昨夜の爆発事故についての新しい情報です――――』
以下略
AAS
8
:
◆aUbK72/AnA
[sage]
2016/06/29(水) 00:03:50.78 ID:yeWxX9uDO
サイバーパンクっぽいのが書きたかったんです
頑張って書きました
多分つづきます
9
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/06/29(水) 00:04:58.35 ID:gF+z0fOX0
乙
個人的に好きな世界観
頑張ってくれ。応援する
10
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/06/29(水) 03:41:53.83 ID:LQ1kcyi6O
乙
いいねー待ってる
11
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/06/29(水) 06:04:45.63 ID:lMnerPU8o
乙
12
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/06/29(水) 14:51:58.14 ID:b4xR+eGeO
なんか不思議やな
乙乙
13
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/06/29(水) 20:37:13.22 ID:6ZgDcYuto
この頃固有名詞有りのSS増えてる気がする
乙
14
:
◆aUbK72/AnA
[sage]
2016/06/29(水) 22:32:37.28 ID:0PPGCbq30
『――――……パブリック・アドバタイザーが、午後7時をお知らせします』
――――……ガタンゴトン、ガタンゴトン、ガタンゴトン………
以下略
AAS
15
:
◆aUbK72/AnA
[sage]
2016/06/29(水) 22:54:06.82 ID:0PPGCbq30
三河島は、古くは西暦から続く由緒正しきラーメンの名所だった。中華系統の大衆料理店から、このご時世で天然素材に拘る本格的な日本料理店まで。
しかし薄汚いほど小綺麗な駅を一歩出れば、やはりそこは何処に行っても変わり映えのしない新都市東京の街並み。
安いネオンと饐えたアルコールの匂いが混ざった、人混みの吐息に満たされる猥雑な大路である。
汚れた黒いコートの女は、雑踏の中に溶け込んでいった。その俗悪な空気から逃れるために、彼女は物々しいマスクを通して息をするのかもしれない。
以下略
AAS
16
:
◆aUbK72/AnA
[sage]
2016/06/29(水) 23:17:43.24 ID:0PPGCbq30
女「……同じところ、三回くらい回る羽目になるとは」
<――中華一 龍味 三河島支店――>
女「……入ってみますか」
以下略
AAS
17
:
◆aUbK72/AnA
[sage]
2016/06/29(水) 23:26:57.28 ID:0PPGCbq30
娼婦「……ふふ、こんばんは。何日ぶりくらいになるかしら?」
女「3日くらいじゃないですかね。……オフですか、休憩ですか?」
娼婦「いいえ。お客を探してるの。こういう所だと、結構声をかけてくれる人もいるから」
以下略
AAS
18
:
◆aUbK72/AnA
[sage]
2016/06/29(水) 23:41:57.17 ID:0PPGCbq30
娼婦「まあ。失礼な人。……ふふ」
女「上客に向かって、その口の利き方はないでしょう。……くふっ」
娼婦「……それじゃあ、そうね――――」
以下略
AAS
19
:
◆aUbK72/AnA
[sage]
2016/06/30(木) 00:08:03.08 ID:ZlPxzfiBO
ギョウザヨッツ、ラーメンドウゾォ
女「……よく客がつきますよね、貴女」
以下略
AAS
20
:
◆aUbK72/AnA
[sage]
2016/06/30(木) 00:21:49.29 ID:ZlPxzfiBO
黒いマスクを外した女は、企み深い笑みを娼婦へと投げかけた。
カウンターテーブルの割り箸は取り出され、木が裂ける小気味良い音が響く。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
以下略
AAS
21
:
◆aUbK72/AnA
[sage]
2016/06/30(木) 00:36:23.01 ID:ZlPxzfiBO
娼婦「それで。そんな上客様のお仕事って、何なのかしら?」
女「つまらん仕事です」
娼婦「嘘。壊し屋≠セなんて、娼婦よりは面白そうなお仕事じゃない」
以下略
AAS
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