110: ◆mZYQsYPte.[saga sage]
2016/07/01(金) 00:50:00.77 ID:QL2iAkFqo
長月「万一核攻撃が行われた場合、どの国家も迅速かつ断固として対応するだろう。国家同士の相互安全保障や、自らの滅亡の恐怖から世界中を報復の弾道弾が飛び交い、我々は再び黒い空の下で過ごすことになるのは、間違いない」
長月「私はそんな未来を望まない。今、ここでためらってしまえば、核の巨人が震える世界を舞台に悪意をこめて永久ににらみ合う運命に陥るという絶望的な終末を認めることになる」
長月「想像してみてほしい。再び核戦争が起こり何もかもが失われた世界では、どれほど分別ある人間でも希望を見出すことができるはずがない。あるのは暗い未来だけだ。誰かが世代から世代へと受け継いできた代えがたい可能性はそこで途切れる」
長月「その暗い未来において、我々は生まれてくる子供たちにまずこう教えるだろう。君たちは人類が野蛮な状態から秩序を得て、公正、そして正義へと上に向かう古来の苦闘の道筋を再び最初から繰り返すのだ、と」
長月「そして子供たちはその暗い未来において、地球の荒廃や破壊と我々の名を歴史の中で結び付け続けるだろう。次の世代、その次の世代へと。人が滅ぶ最後の世代まで」
長月「諸君はそれを望むだろうか。兵器である私でさえそんな未来を望みはしない」
長月「歴史の何ページかには、確かに『偉大な破壊者』の顔が時おり記録されてはいる。ただし、歴史書全体を見れば、そこには人類の果てしない平和の希求と、人類が因果律から与えられた創造の能力が示されている」
長月「我が国が存在を示したいのは、個々の歴史のページではなく、歴史という一冊の本全体においてである」
長月「我が国は、破壊的ではなく、建設的でありたいと望んでいる。国家間の戦争ではなく、合意を欲している。他のすべての国の人々が自分たちの生活様式を選ぶことのできる権利を等しく享受しているとの確信を持って、我々は自らも自由であることを欲している」
長月「従って、我が国の目標は、誰もが恐怖の暗闇から光に向かって進むことを助け、いかなる場所においても全ての心、全ての希望、そして全ての魂が平和や幸福や健康を手にすべく前進できる道を見つけ出すことである」
長月「そうした追求においては、忍耐を欠いてはならないということを、私は理解している。現在我々が経験しているような分断された世界においては、ただ一つの劇的な行為によって救済がもたらされるわけではないことを、私は理解している」
長月「いつの日か、世界が自らを見つめ、誰もが相互に平和を確信できる新しい環境が芽生えていることを実感できるまで、長い期間をかけて、多くの段階を踏んでいかなければならないことを、私は理解している」
長月「しかし、何にも増して私が理解しているのは、我々が軍縮に向かい行動を起こすのがまさに今だ、ということである」
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