3:名無しNIPPER[sage]
2016/06/30(木) 19:07:32.66 ID:GUujIImdo
夜 海洋連合 トラック泊地環礁内
空母水鬼「……姫様、来るよ」
空母棲姫「……」
姿を見せた敵は月を背にし、その逆光で表情までは見えないが爛々と輝く真っ赤な目だけは確実にこちらを見つめていた。
自分は大勢の味方を引き連れている筈なのに、自分の計算が正しければこの相手に負ける筈はないのに……
何故これ程に目の前の相手が恐ろしいのか第八位は自分でも分からなかった。
中間棲姫「こんばんは」
空母棲姫「……こんばんは」
中間棲姫「第三位が死んだみたいね」
空母棲姫「貴女が殺したの」
中間棲姫「ちょっと、そんな言いがかりしないで頂戴」
空母棲姫「……そうね。関係無かった。第三位はもう死んだし、艦娘である貴女はお父様から確保命令が出ていない」
中間棲姫「要するに第三位を誰が殺したか今は興味も無いしどのみち私も[ピーーー]ってわけ。自分で聞いておいて随分寂しいこと言うのね〜?」
空母棲姫「投降の意思を最後にもう一度だけ確かめておくわ」
中間棲姫「私は命が惜しいからそれも良いと思ってるんだけどね」
空母棲姫「…………?」
中間棲姫「もう一人の私は大妖精のやろうとしていることが我慢ならないんだって」クスクス
空母棲姫「撃ちなさい」
空母水鬼「攻撃開始!」
中間棲姫「やーね。まるで私が一人で喋って精神分裂症みたいじゃない」
第八位の後ろに控えていた大型艦の砲門が一斉に火を吹いた。
目標に直撃するコースを飛行している筈の砲弾は徐々に失速し最終的に空中で停止する。
地球の物理法則を捻じ曲げる程に強力な反重力デバイスを備えた艤装、それと相対した者が何度となく直面した現象である
要は縮小再生産、焼きまわし、使い回し……我々も既に何度も目にしたことのあるものだ。
中間棲姫「これじゃ私には届かないわよ。知ってると思ってたけど」
空母棲姫「……そうかしら?」
中間棲姫「?」
空母棲姫「続けなさい」
空母水鬼「第二、第三! 連続斉射!」
中間棲姫が性懲りもなく、と判断したのは時期尚早だった。
中間棲姫「またさっきと…………あら」
砲弾の動きがおかしい。運動エネルギーを全て殺した筈なのに止まらない。
中間棲姫「きゃっ!?」
それは何年ぶりかの至近弾だった。
水面が砲弾による爆発でうねり、巨大な水柱によって海水が天高く突き上がる。
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