61: ◆mZYQsYPte.[saga sage]
2016/06/30(木) 22:03:51.25 ID:GUujIImdo
おかしい。
ここには深海棲艦という組織の長である偉大な大妖精が先ほどまで居たはずだ。
自らの目的を絶対視し、目的達成の最短ルート導き出すことが出来、その手段を選ばず犠牲を省みない指導者として素晴らしい素質を持った存在はどこへ行ってしまったのだ。
この私の手の中に居る弱い妖精は一体誰なのだ。
大妖精「頼む……お願いだから私の言うことを聞いてくれ……もう私は誰も失いたくないんだ」ポロポロ
…………………………。
私が悪いのか。
私が目を背けていただけだというのか。
分かりやすい虚像ばかり見て本質を見ようとしなかった私の責任なのか。
五位にはこれが分かっていたのか。
……全部私が悪いのか。
違う
空母棲姫「…………」ギュッ
大妖精「……っ、ぐる……し」
空母棲姫「取り消しなさい」
大妖精「……や……め」
私が悪く無いと結論づけられた時、私の中に生まれたのは目の前の存在に対する憎悪だった。
包んでいた手を力任せに閉じ、妖精を脅しつける。
コイツが悪い。コイツが全部悪い。
何故逃げるのだ。お前が作り出した悪夢から自分自身が逃げ出すというのか。
戦いを始め多くの者を死と悲しみの連鎖へと巻き込んだのは――――
空母棲姫「お前だろう……!」ギリギリ
大妖精「……っ、……あ」
視界のモニタに新着メッセージ1との表示がされた。
……1ではない。視界を埋める勢いで次々に新着メッセージが届いている。
差出人は『お父様』だった。
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