79: ◆mZYQsYPte.[saga sage]
2016/06/30(木) 22:58:12.80 ID:GUujIImdo
駆逐棲姫「な、なんで反対するですか! こいつは大妖精様を殺したのですよ!」
飛行場姫「……それでもトーちゃんはコイツの幸せを望んでる」
飛行場姫「トーちゃん、首絞められてすっげぇ苦しかったよな。トーちゃん……助けてあげられなくてごめんな……」ポロポロ
港湾棲姫「……五位」
北方棲姫「泣かないでよ五位のお姉ちゃん……私まで……泣いちゃう……」グスッ
空母棲姫(マスターコードで私を止めなかったのは何故?)
空母棲姫(私を信じたからだとでも言うの。私がやめると信じたから)
空母棲姫(それとも今までの贖罪? どちらも愚かよ。非合理過ぎるわ)
空母棲姫(……私は三位に本当に聞きたいことを聞けなかった)
空母棲姫(傷つくことが分かっていて尚進むことは美しいなんて、滅びの美学と同じ唾棄すべきもの)
空母棲姫(自分の本音を誰にでも通じるパターンに近づけながらリスクの少ない道を進むのが賢いやり方)
空母棲姫(…………でもその道の先に何が得られるのかしらね)
空母棲姫(自分の真の欲望を仮面で覆い隠し、多数派になれない連中を排除し見下していく。そんな日々に意味はあるの。それは生きているということなの)
空母棲姫(それで自分の本当の願いは果たされるの)
空母棲姫(本当の願いなんて陳腐な言葉を私まで使いはじめるなんて、いよいよ脳が腐ってきたかしら)
空母棲姫(……手の中で妖精が震えていたのは何故)
空母棲姫(他者への執着は弱さになる。見せない方がいい。つけ込まれる)
空母棲姫(否定されれば脆い心が傷ついてしまう)
空母棲姫(もし、もし全てが分かった上で尚見せることを選んだとしたら)
空母棲姫「私には分からない」
航空戦艦棲姫「すぐに分かるさ。お前は優れた策士だ。戦況を読むように相手の心の中を覗けばいい」
空母棲姫「貴女たちは何を見ているの。……何が見えているの」
航空戦艦棲姫「答えばっかり欲しがるな。自分で見つけるから意味があるんだ」
空母棲姫「……意味不明ね」
航空戦艦棲姫「扉の向こう側にお前の望むものはあったか」
空母棲姫「あったわ。でも手が届かなかった」
航空戦艦棲姫「何度でも連れて行ってやるぞ」
空母棲姫「分かってるくせに」
航空戦艦棲姫「ふふっ」
空母棲姫「私には手を伸ばせない」
航空戦艦棲姫「意地になって伸ばしたところでお前は幸せになれない。……お前は気づくのが遅すぎたんだよ」
空母棲姫「……なら私は、これから一体何のために」ポロポロ
飛行場姫「……」
自分がしてきたことの意味は何だったのか。
私は失った大切なものを取り戻したかっただけだった。
だが取り戻したところでどうなる。三位の慕う妖精を殺した私を彼女は許すのか。
私が殺したと知った時、彼女は私を……。
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