80: ◆mZYQsYPte.[saga sage]
2016/06/30(木) 22:59:46.16 ID:GUujIImdo
空母棲姫「怖い」
扉の先になど行かなければ良かった。
ずっと扉の前に立ったまま中身を知らず夢見ていたかった。
盲目に理想を持ち生き続けたかった。
航空戦艦棲姫「だがそれは夢と同じだ」
それで良いじゃないか。
戦うため生み出され作られた私達に自由なんて無いんだから。
飛行場姫「そう決めつけて動かなかったのは誰だよ」
……私が悪いと言いたいの?
飛行場姫「そうだよ。見たいものだけ見ようとしたのはオマエ自身だろ」
違う。私は悪くない。
私は正しくあろうとしただけだ。
港湾棲姫「……それは誰にとっての正しさだ」
我々よ。私たちにとって大切なことよ。
港湾棲姫「……なら正しいお前が何故除名される」
正しくあるのは難しいことだからよ。
戦艦水鬼「その正しさの先に何がある」
……素晴らしい未来が待っているわ。
戦艦水鬼「素晴らしいと信じていた扉の先を見た今、尚そう言えるか」
…………。
航空戦艦棲姫「お前にとっての正しさはお前だけのものだ」
航空戦艦棲姫「その正しさの果てには素晴らしい未来が待っているだろう」
航空戦艦棲姫「一人ぼっちの未来がな」
空母棲姫「……」
航空戦艦棲姫「お前の父親はそのことに気づいた。だから正しくあろうとすることをやめた。我々自身を救うのは正しさではない」
空母棲姫「陳腐な答えだわ」
航空戦艦棲姫「お前自身がそれ程にまで求めておいてよく言う」ケラケラ
空母棲姫「……こんなことなら誰も好きにならなければ良かった」
航空戦艦棲姫「寂しいこと言うなよ。正しいだけの存在の方が私には余程陳腐だが」
空母棲姫「私にはもう何も無い。誰かの言う通り、遅すぎたのでしょうね」
航空戦艦棲姫「……」
空母棲姫「何もかも忘れて眠りたい。もう、夢だけ見ていたい」
飛行場姫「……」
航空戦艦棲姫「お前が本当にそう望むのならしてやってもいい。だが、多分違うんじゃないかな」
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