82: ◆mZYQsYPte.[saga sage]
2016/06/30(木) 23:03:20.98 ID:GUujIImdo
空母棲姫「……どうして」
空母水鬼「なにが?」
空母棲姫「……なんで私を庇うの」
空母水鬼「なんで、ってなんで??」
空母棲姫「貴女はなんで私の味方で居てくれるの。……ああ、まだ知らないからね」
空母水鬼「ど、どうしたの姫様」
空母棲姫「私は父親を殺したわ」
空母水鬼「えっ……」
空母棲姫「私は正しさで自分を塗り固めて戦い続けてきた。でも耐えられなくなった。その結果、議会から追放されたの」
空母水鬼「……」
空母棲姫「泣いたのも全部自業自得よ。だからこの子達は悪くない。悪いのは私」
空母水鬼「……そっか」
空母棲姫「私は本当は深海棲艦の正義なんて信じてなかった。ただ都合良く解釈して――」
空母水鬼「そんなの私だって信じてないよ」
空母棲姫「……えっ」
空母水鬼「えっ?」
空母棲姫「えっ、信じてなかったの? あれ程私が言ってたのに」
空母水鬼「だってあれ建前の話じゃん」
空母棲姫「い、今ならそうと分かるんだけど」
空母水鬼「は? 姫様あれ本気で信じてたの? 戦うのなんて自分の為でしょ。それ以外何かあるの?」
空母棲姫「……組織全体の為とか」
空母水鬼「えー、ないない。それは無い」
空母棲姫「どうしてそんなこと言えるのよ」
空母水鬼「だって姫様、南方で戦ってる時にそんなこと考えてなかったでしょ」
空母棲姫「……」
空母水鬼「勝ちたいから死に物狂いで頭使って戦って、上手く行ったら大笑い。その時に大義がどうこうなんて関係ないじゃん」
空母棲姫「……」
空母水鬼「最近姫様の様子おかしいから心配してたんだよ」
空母棲姫「……」
空母水鬼「柄にもなく正義とか悪とか考え込んじゃってさ。何のために生まれたとか生きるとか、私達はただ勝ちたくて戦ってただけなのに」
空母棲姫「……そうだった、わね」
大義も理由も全部後付だ。
あの戦い続けた日々にごちゃごちゃした面倒なものは要らなかった。
ただ生き残りたくて、勝ちたくて貪欲に何もかもを求め続け笑い続けた。
私はそんな奴だ。
そんな奴でしか無い。
ごちゃごちゃ考えるのは私の性分に合わないんだ。
空母水鬼「それで、私はそんな姫様が好きなの! あのドSな顔チョー笑えるんだから」ケラケラ
空母棲姫「……」
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