18:名無しNIPPER[saga]
2016/07/03(日) 00:59:20.08 ID:1a597gsV0
芳乃
「いつかのそなたはおっしゃったのですよー? わたくしの笑顔は心が温かくなるとー。
ですからわたくしは微笑むのですー。たとえ星辰が狂うほどの悠久を費やしてー、それでもなおそなたを救えぬわたくしがどれほど呪わしくともー。
悲劇とはいえ、何千回も何万回もそなたと結ばれた彼女たちがー、筆舌に尽くしがたいほど妬ましくともー。
そして閉じた輪をどれだけ繰り返そうともー、ただの一度さえわたくしを選びはしなかったそなたがー、はらわたが煮えかえるほど恨めしくともー。
知っていますかー、そなたー。どれだけ怒っていてもー、絶望していようともー、わたくしは笑っていられるのでしてー。
左様ー、いつだってわたくしは笑っていられるのですよー。
そなたが黒く焼け焦げたなにかになってもー。
そなたの亡骸が血潮に沈み冷たくなってゆくときもー。
わたくしはー、そなたが温かいと言ってくれた微笑みを浮かべていられるのでしてー。
……あー、そなたー。やっとわかったのですねー。その通りですー。わたくしはすでにねじれているのでしてー。
それとー、いささか疲れてしまったのですー。そなたの幸福がきっと因果のどこかにあると信じていましたがー、もう探すのが嫌になってしまったのでしてー。
しかしー、そなたはもうなんの心配もしなくてよいのでしてー。探すのをやめたときー、見つかることもよくある話でしてー。ふふっふー。
そうですー、初めから存在せぬのならばー、作ればよいだけの話だったのですー。
ではそなたー、これをー。おばばさまからお借りした矛でしてー。
さあ、そなたー。始めるのですー。このおのごろ島でー、そなたとー、わたくしでー、まことの幸せをー。
ではー、まず手始めにー、おおやしまぐにから始めるのでしてー」
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