100:私の友達は、変わらず女の子でした ◆uFgKAeBDKs[sage saga]
2016/08/09(火) 18:52:57.17 ID:IF7t6qkEO
和♂「……やっぱり私、変なんですよ…」
咲「……え?」
和♂「この姿も、こんなメンズの服を着てるのも、髪だってこんなに短くて」
和♂「なのに、こういったロリータ服も好きなまま……」
振り返って立ち止まる。
たくさんの人が行き交うスクランブル交差点の真ん中。人の流れが、和ちゃんを置き去りにしてすっと分かれる。
少し周りと逸れて流れを乱せば、もうそこに流れはなくなって。そこにいるのはただの迷子。
もう一度その流れに加わろうとすればいいのか、それとも自分の目の前を真っ直ぐ歩いていけばいいのか。
和♂「ほんと。私はいったい―――」
咲「―――」
言葉を打ち消すように、電車のブゥォォォ―ンという音が鳴り響く。
消え入る雑踏のなか。
全ての神経が和ちゃんを認識するのに集中し、その他全ての音が遠退くーー
その答えは誰も知らない。稀代の哲学者すら、人生を掛けてもわからなかった難題。
迷子どころの話じゃない。
ひとりだった。
出口の見えない迷宮に迷い込んだ、一人の女の子。
咲(でも。ああ、そっか、違った。そうだったんだね――)
一つ、私は盛大な勘違いをしていたらしい。
……和ちゃんは別に、男子になったわけじゃないんだ
咲(何故だろう……)
ふっ、と笑みが零れた。
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