99:私の友達は、変わらず女の子でした ◆uFgKAeBDKs[sage saga]
2016/08/09(火) 18:47:05.60 ID:IF7t6qkEO
赤信号。
足を止め、夕暮れをぼうっと見上げる。
咲「……やっぱり不安、なの?」
和♂「え?…ん。不安というか、不満っていうか。ごめんなさい。自分でもよく分からないんです」
信号待ちで道行く人が止まり、私達の周囲にも足を止めた人たちがどんどん増えていく。
お揃いのリュックを背負う大学生の集団。スマホをいじる若い女性。じっと遠くを見つめるサラリーマン。
咲(周りから見た私たちは、どんな風に見られているんだろう。周囲に違和感なく混じることができているのだろうか……)
和♂「ねぇ、咲さん」
咲「ん?」
和♂「今までと違う生き方って、どうすればいいんでしょうね…」
咲「へ――。そ、それは……今までの生活とは、周囲からの見られ方が違うから……」
和♂「今まで普通にしていた事が、普通じゃなくなったり、ですか?」
咲「う、うん…」
和ちゃんは前を向いたまま立ちすくむ
和♂「でも……周りが私の見方をどう変えようと、これが私の普通なんです…」
咲「和ちゃん――」
青信号。
周りが一斉に歩き出す。
周りの人に合わせて和ちゃんも歩き始める。周りに置いていかれないように。
迷いなく真っ直ぐに、けれど迷子みたいな足取りでゆっくりと。
それに少し遅れて、私も速足で追いかける。
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