106:私の友達は、変わらず女の子でした ◆jPpg5.obl6[sage saga]
2016/08/09(火) 19:25:45.69 ID:IF7t6qkEO
そんな夕日の逆行越しの彼女に目を細めながら、ひとり呟いた。
咲「手を取り合える人と探せば……どんなに険しい深山幽谷の嶺の上にも、花は咲く。それを私に教えてくれたのは、紛れもなく和ちゃんなんだよ――?」
胸の前で左手の拳をきゅっと握って、それからゆっくりと開いた。
甘やかな痺れが胸を満たし、頬の内側が萎むみたいに僅かに酸味が滲む。
咲「って、待って〜!! 置いてかないでよぉ――っ!?」
顔を上げ直して、和ちゃんの後をそっと追いかける。
目の前を歩く逞しいその背中越しに、少女の影を重ねながら。
咲「今まで通り、何も変わらないよ。…私はずっと、変わらず和ちゃんの傍にいるから」
願わくば―――和ちゃんにとってのその役目が、私でありますように。
227Res/207.27 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20