咲「和ちゃんが男子になっていまいました」
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60:試験前。友達と、私の居場所 ◆uFgKAeBDKs[sage saga]
2016/08/09(火) 15:42:02.67 ID:IF7t6qkEO
和(インターハイ団体戦で優勝した日に倒れてから、私はその四日後に目を覚ました……らしい)
和(目が覚めて見覚えのある病室の天井を見たとき、私たち清澄高校の優勝は夢だったのではと不安になりました)
和(もしかしたら長野での思い出だけでなく、奈良での穏乃たちとの思い出まで全部嘘で、私は入院していた子どもの頃のままなのではないかと)
和(実際は、今までのことが全部嘘だった方がまだマシだったかもと思えるほどの変化が、体には起こっていたわけですが……)
毎日検査を繰り返す日々。
急に男性の身体に変わって慣れない心。
そんな心の支えは、清澄高校の全国制覇のニュース。
優希、咲さん、竹井部長、染谷先輩、須賀君。
私の大好きな人達は現実にちゃんと存在していて、そして私はそこで暮らす権利を勝ち取ったという事実。
みんなと共に過ごす時間を夢見て、一日一日を過ごしていた。
だから、始業式の朝。
優希と咲さんが並んで歩いている姿を見たときは、息も止まりそうなほど嬉しかったんです。
虚無感の中に沈んでいた私の心が、感動とか安堵だとか様々な感情が一気に押し寄せて、急に色づくのを感じた
姿も変わり果てた私を、変わらず受け入れてくれた麻雀部の仲間
咲『ずっと、友達だよ!』
そう言ってくれた咲さん。
私にとってはその言葉が、夏休み中毎朝鏡を見るたびに泣いていた私を励まして、もう一度生きる元気をくれた、私の全て
――私の居場所はここにある。
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