咲「和ちゃんが男子になっていまいました」
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63:試験前。友達と、私の居場所 ◆uFgKAeBDKs[sage saga]
2016/08/09(火) 15:52:14.01 ID:IF7t6qkEO
和♂「……言い忘れていた事が、あります」
視線はそのままに、ゆっくりと言葉をつぶやく
咲「言い忘れていたこと?」
和♂「はい。…咲さんは、私に言いましたよね? 私がどこか遠くに行ってしまいそうだったと」
咲「う、うん…」
和♂「……あれ、あながち間違いじゃなかったんです」
咲「え、和ちゃん、それって」
見上げていた視線を下げ、今の私よりだいぶ背の低い咲さんを見る
咲さんの顔は引きつり、そして青ざめていた
和♂「私、全国大会で優勝できなかったら、東京に引っ越す事になっていたんです」
咲「っ――」
息を呑むような音
私からか、咲さんからか、よくわからない。
でも目の前の咲さんは俯いて、まるで何かから自分を守るように肩を抱いて体を縮めている。
和♂「でも、優勝できました。咲さん自身が…優勝を掴んでくれました」
和♂「咲さんが私を、今まで通りお傍に置いてくれたんです」
和♂「……ありがとう、咲さん」
咲さんが恐る恐る顔を上げて、私を見る。
目が合って、気恥ずかしさから目を細める私に、咲さんは安心したように軽くはにかんでくれた。
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