咲「和ちゃんが男子になっていまいました」
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66:試験前。友達と、私の居場所 ◆uFgKAeBDKs[sage saga]
2016/08/09(火) 16:02:20.58 ID:IF7t6qkEO

――

宮永邸。


―Side 咲―


和♂「ここが、咲さんの家…」

咲「そんな立派なものじゃないけどねー」

そして、玄関の前まで送ってもらってしまった。

もう外は真っ暗で、まだお父さんの帰ってきてらしい宮永家は、それでも普段の人のぬくもりを放ち存在感を放っている。

七年前に母と姉がこの家を出てから、それでもこの家で過ごした時間、ぬくもりは消えない。

ーーここは変わらず、私の居場所なんだ。


和♂「でも、とても温かいです。いい家ですね」

咲「うんっ」

柔らかい笑みを絶やさない和ちゃん。
私と居て心地よいと感じてくれているのかな…?

咲「あ、その……それでさ…」モジモジ

和♂「ええ。また来週ですね」

なんとか会話を引き延ばそうとした私の相槌に、和ちゃんは盛大な勘違いでもって短くつぶやく。

咲「ぁ…、……うん…」シュン

そしてその勘違いを前に、うまく切り返せない私。

帰り道はあんなにお話ししたのに、いざお別れの時間になると言葉少なになってしまう。


もっとお話ししていたい。
こんなに悲しい顔をしながら「また来週」と笑う顔を、放っておけない。


咲「……あ、あのね和ちゃんッ! 私のうち…」






「…ん? 咲か?」

意を決して発した言葉は、今度は和ちゃんの背後、我が家の門から聞こえてきた声に遮られた。



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