210:名無しNIPPER[saga]
2016/08/07(日) 23:53:57.31 ID:d6uxs5NAO
冬馬「おっ、これなら俺でも聴いたことあるぜ」
翔太「僕も僕も。なんか悲しい感じの曲だよね」
麗「今弾いたのは触りの部分だけだがこれが別れの曲だ。正式名称はエチュード10の3ホ長調。
エチュードというのは練習曲という意味で、ショパン22歳の時の作品だ」
冬馬「22歳!? すげえな、今の北斗とほとんど変わんねえ歳で作ってんのか」
翔太「天才っているもんだね〜」
北斗「本当に美しい旋律だよね。惚れ惚れするよ」
麗「彼は家族や友人に恵まれ比較的幸福な少年期をワルシャワで送ったが、その後はウィーンやパリなどを転々としている。
当時のポーランドというのはとにかく激動の時代だったのだ」
麗「国力が弱まりロシアに支配され、独立を目指して起こした蜂起も鎮圧されてしまった」
麗「またフランスでも7月革命などが起こり、そうした近隣の国の影響も大きく……」
麗「結局祖国への想いが人一倍強かったショパンだが20歳で音楽家としての大成を願った周囲の後押しもあり国を出る決意をした後
死ぬまで二度と故郷の地を踏むことは出来なかった」
翔太「自分の生まれ育った国に帰れなかったの? なんか可哀想だね」
冬馬「映画のターミナルみたいだな」
北斗「トム・ハンクスのやつだよね」
麗「そんな彼のポーランドに対する郷愁の念が込められているのがこの別れの曲だ」
翔太「ああ〜、なるほどね。だからなんか寂しい感じの曲なんだ」
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