18:名無しNIPPER[saga]
2016/07/20(水) 20:25:38.33 ID:OqT1OwEC0
第14話 33回目
魔法使い「……あー、確かに」
魔法使いは、今気が付いたというように頷いた。
僧侶「でも歴代の勇者達もこの場所で魔王を倒してきたわけじゃん? 行けばどうにかなるんじゃないの?」
戦士「毎回魔王の強さが同じとは限らないし、仮に同じだとしても私たちが勝てるとは限らないじゃない? 何せ倒したって事以外は何もわからないんだから」
魔法使い「でもよ、俺たちがここにいるってことは女神様の加護は教会の求めるレベルに十分足りてるってことだろ? 人間側だって33回目なんだ、もう十分に対策は取れてるんじゃねーの?」
戦士「あんまり油断しない方がいいと思うけどな。 私たちは特に」
魔法使い「? それって――」
勇者「この建造物がどうやって作られたかわからないんだ、魔王が作ったわけではなく、神話の時代の神々が創ったものを魔王が乗っ取った。 って可能性だってある。 魔法使いも言っていたが、今回で33回目だ。 どちらにせよ俺たちが負ける可能性はほとんどないと考えていいだろ」
魔法使いの言葉を遮って、勇者が言った。
僧侶「だよね。 あたし達メッチャ強いし。 どんな敵にも正直負ける気しないわ」
戦士「たとえば、私たちの攻撃を受け付けない鎧を魔王が着ていたとしたら? 魔王城と同じ材質のね」
僧侶「鎧の隙間を突く」
戦士の問いに、僧侶は瞬時に応えた。
戦士「……ふふふ、実に貴女らしいわね」
そんな僧侶の答えに戦士は優しく微笑んだ。
魔法使い「……まぁ、確かに簡単じゃないかもしれないけど何だかんだ33回目だし、何とかなると思うけどな、……極楽は目の前……か」
魔法使いは両手を頭の後ろで組むと、どこか遠い目をした。
僧侶「極楽かー」
僧侶は天井を見上げ口元に笑みを浮かべる。
戦士「極楽ね…」
戦士は視線を落とし、苦笑を浮かべた。
勇者「……」
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