19:名無しNIPPER[saga]
2016/07/20(水) 20:27:11.18 ID:OqT1OwEC0
第14.5話 勇者の仲間
勇者の剣が抜かれると同時、その眷属器は選ばれし者たちのもとへ光となって飛来する。
選ばれし者はある時はスラムの子供、ある時は王子、ある時は町の老人など始まりの国の住人であること以外に法則性はなく、勇者の剣が抜かれたと同時に決定するのである。
眷属に選ばれた者とその家族は国から莫大な保障を受ける身分となり、勇者とその一行の家族は、三世代にわたって国の補助が約束される。
ただそれにはやはりというべきか、往々にして、というべきか。
そんな甘いだけの話ではないのである。
現在の勇者は33代目。 この数字は、32人の勇者とその仲間達が魔王を倒し世界を平和にした。という事実しか残っていない事を意味する。
魔王を倒す事で世界中の魔物が弱体化するとされ、事実歴史上32回の魔物の大規模な弱体化が確認されている。 そして教会の神書によれば魔王を倒した勇者一行はその後女神の導きにより極楽へと導かれるとされていた。
ゆえに一度魔王城に入った後、現在の記録上戻ってきた者はいない。
特に勇者の仲間達は、信仰があるとはいえ自ら望んでいた者などほとんどおらず、国を挙げての様々な行事と保障に縛られ、世論に押し出される形でこの片道の旅に参加しているというのが実状であった。
神書の――女神の教えを唯一の拠り所として
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