勇者(Lv99)「誰が僧侶を殺したか」
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35:名無しNIPPER[saga]
2016/07/24(日) 14:47:46.29 ID:kUE32Zl+0

第17話 最後の団欒

勇者「……一体どれだけ歩いた?」

 イラついた様子で、勇者がつぶやく。

戦士「そろそろ半日ってところかしら、魔王城の広さを考えれば、まだ100分の1も回ってないと思うけど」

勇者「ああそうだな、冷静な意見ありがとう。 それで? 今まで魔物一匹出くわさないのはどう説明する?」

戦士「そんなこと私に聞かれたってわからないわよ」

 勇者のぶっきらぼうな対応に、戦士がむっと答えた。

魔法使い「ちょいちょい、お互いけんか腰になってるぞ、俺たち疲れてんだよ。 考えてみれば魔王城についてから一度も休憩してねぇし」

僧侶「あたしちょっと休みたい」

 はいっと手を上げ、僧侶が意見を申し立てる。

勇者「!……ああ、そうだな……、そうかもな…ここらで一度休憩するか」

 勇者はそう言って、ばつの悪そうに顔をしかめた。

戦士「確かに……気が張り過ぎてたかもしれないわね、ごめんなさい」

勇者「いや……そんなことより休憩しよう、何か考えが浮かぶかもしれない」

僧侶「はい決まり決まり!」

 僧侶はニコッと微笑むと人数分の腰掛け椅子をふくろから取り出し、並べた。

魔法使い「おい、椅子は五つもいらないだろ」

僧侶「ありゃ? 間違えちゃった、どうも加減がなー」

 てへっと舌を出した僧侶は椅子をしまうと、小さなテーブルを一つ、その上にポットと茶葉の入った筒、人数分のカップを並べた。

 勇者達が座ると、ポットに紅茶を入れ始める。

僧侶「魔法使い、火」

魔法使い「ほい」

 魔法使いは指先から小さな炎を出すとポットの底をあぶる。

僧侶「ん〜いい匂い」

戦士「あら、商人の町で買った茶葉かしら?」

僧侶「そうだよー、実は結構楽しみにしてたの」




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