勇者(Lv99)「誰が僧侶を殺したか」
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53:名無しNIPPER[saga]
2016/07/29(金) 23:45:37.76 ID:52cPFxDm0
第4話 魔人族

初代勇者「散れ!」

 自身の開発した高機動移動兵器に跨った勇者は、叫び声をあげた。

 搭乗者の前後に一輪ずつある車輪を魔力により回転させ、地上を高速で移動することを可能にしたその乗り物に乗った兵士たちは、勇者の指示に応じその場から散開した。

 勇者の目の前、待ち構えるようにその場に立つ一人の男。

 一目見た瞬間、勇者の中に嫌悪感が走る。

 男――魔王は手のひらを散開する人間群に向けていた。

初代勇者「ッ」

 生理的な気持ち悪さに顔をしかめながらも勇者はその場から乗り物を捨て跳躍する。

 そのコンマ数秒後、その地点を巨大な岩が蹂躙した。

 およそ100㎥の質量弾が落下の衝撃で地面を揺らし、砕けた岩盤が地上に降り注ぐ。その破壊に巻き込まれた兵士100名の命が吹き飛んだ。

初代勇者「……ッ」

 上空200メートルの地点に転移し、その破壊から逃れることに成功していたていた勇者は忌々し気に魔王を睨む。

賢者(勇者! 魔王か!?)

 遠方より戦争の指揮をとっていた賢者からテレパシーが入る。

初代勇者(ああ、そのようだ、最初の予定道りこいつは俺がやる、兵士たちをできるだけ遠ざけてくれ)

賢者(……、分かった。 武運を祈る)

 賢者からの通信がきれると同時、勇者は右手を振りかぶった。

 勇者の右腕の前腕に紫電が弾ける。

 勇者の視線の先には、こちらを見上げる魔王の姿があった。

初代勇者「究極雷撃呪文」

 勇者の右腕が振り落とされる、その動きに連動して腕に蓄電された雷撃が雷鳴とともに一直線に魔王へ向け突き進んだ。

 魔王の鎌の一振りが、雷撃を飲み込む。 大きく湾曲した刃が稲妻の光を帯びると、飲み込むように光が弱まり、やがて黒い刀身に戻った。

初代勇者「……物質転移呪文」

 落下のさなか、自身の最大火力の呪文を意図もたやすく無効化した魔王に対し、勇者は次の手を打った。



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