16: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/07/27(水) 12:32:17.41 ID:Li1QhE+X0
「そうやって、優しくない言葉ばっかり喋ってると、いつか自分に不幸として返ってくるんだからね」
人差し指を彼女の鼻先に突き立てる。
ナツはそれを手で払いのけた。
「優しい言葉をかけたとしても、不幸は降りかかるものでしょう。まあ、自分のためにこれからも人に優しくしてあげてください、ミソラ」
背を向けて、彼女は布団を敷き始める。
ナツはどうしてなんでもかんでも捻くれて解釈してくれちゃうんだろうか。
一回ハンマーで頭をかちわって、中身がどうなってるのか見てやりたい。
仮にも病人だったのだから、もう少し優しくして欲しい。
と、これではナツの言う通り、自分が優しくして欲しいからみたいだ。
彼女の言葉に振り回されている。
「そう言えばさ、ナツはさ、前にここに来たのは生きるためって言ってたけど、ナツの生きるってどういうことなの」
今度はこちらが質問してやる。
「ご飯を食べることと、温かい布団で寝ること」
「う、うん」
「それと、キス」
「き、キス?」
「ええ」
「それが、生きるってことなの?」
ナツは布団を敷き終え、カーテンを閉めた。
「はい、そうです」
ナツは、私より2歳年上で、北の方から来た。
私より複雑な環境で育った。
だから、こんなことを言ってるんだということは頭では理解できた。
「じゃあ、キスしてくれるなら誰でもいいの?」
「それは、分かりません。それだけは、その時になってみないと分かりません」
もっとものような良くわからないような。
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