29: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/07/27(水) 16:09:07.34 ID:Li1QhE+X0
そう言っても、一向に日傘を下に置かない所、信用していない。
「ほら、ちょっと抱っこしてみたら」
私は立ち上がって、ナツの胸にうりぼーを無理やり抱かせた。
と、不安定な座り心地になってしまって、うりぼーが慌てたようにふごふごと暴れる。
「わ、み、み、ミソラ、どうしたら」
「あー、もう貸してみ」
うりぼーの抱き方が全くなってない。
初めてだし、仕方ないか。
「ナツお姉ちゃんじゃ、怖かったねー、ごめんねー」
うりぼーは暴れるのを止めて、私の腕の中に納まった。
「ミソラ、私は苦手です。そういうのは」
「よーし、じゃあ、遊ぼうか」
「ミソラ、聞いてますか」
「こいつ賢いから、言ってること分かるんだよ。ねー」
「ふごッ」
「よーし、まずは宝探しね。はい、これキノコね」
私はその辺りに生えていたキノコを引きちぎって、ナツのズボンのポケットにねじ込んだ。
「さ、ミソラ走らないと、うりぼーに噛みつかれるよー」
「ふごごッ」
「なんてことをするんですか」
ナツは慌てて立ち上がって、後ろ向きに走り始めた。
うりぼーが意外と早かったのか、くるりと向きを変えて今度は全力で手を振って墓地を駆けだした。
これくらい賑やかな方が、みんなも喜んでくれるかな。
ナツの初めて見せる表情に、私は笑ってしまった。
「これのどこが宝探しですかッ」
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