33: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/07/27(水) 16:53:00.85 ID:Li1QhE+X0
ナツを無理やり引き離して、私たちは山を下りた。
おばさんは唸っていたけれど、あまり大きな外傷はなさそうだったので、そのまま放っておいた。
心配ではあったけど、さらに逆上して襲いかかられたらたまったものではない。
家に帰って、泥だらけになった体を母が見てぎょっとしていた。
「お風呂入れるからね、二人ともちょっと待ってるのよ。全く、何してきたらこうなるのかしら」
母が普段通りなのを見て、私はほっとする。
ナツは相変わらず険しい顔つきだった。
まるで、そこの冷蔵庫の影からおばさんがいつ飛び出してくるか分からないといった具合に。
「ナツ、ナツ」
「なんですか」
「もう、大丈夫だよ」
「そうですね」
口ではそう言うものの、彼女は納得していなかった。
「ミソラ、おばさんのことはご両親に相談した方がいいですよ」
「うん……」
「なぜ、濁すんです」
「だって、おばさんは今ショックでああなってしまってるから」
「じゃあ、それで自分が死んでもいいんですか」
「よくないよ」
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