八幡「本物語」
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42: ◆xGxUpvkF.6[saga]
2016/08/04(木) 02:03:07.75 ID:c72w4K4h0

八幡「妬み、嫉み、欺瞞、軽蔑、憎悪、逃避……そんな感情に常識人な皮を被せて毎日を演じているような奴らだ」

八幡「お前は偽物図鑑の貴重な一ページを飾るに相応しい程の偽物だよ。『依存』という名前のな」

雪乃「……」

八幡「俺はあの時『本物が欲しい』だなんて言うべきではなかったんだ」

八幡「あの嗚咽のせいで俺自身も実態の分からない幻想を見させてしまった」

八幡「この世のどこにも存在しない理想は、現実との間で齟齬が生まれる」

八幡「そんなもの手放してしまえばいいのに、依存そのものが目的であるお前にはそれが容易に出来ない」

八幡「いずれ逃げ場が必要になる。呪いだか祝福だか知らないが、そんなものにすがるしかなくなる」

雪乃「……いつになく饒舌かと思えば、結局私を見下したいのかしら」

八幡「見下してなんかいないさ。俺より下なんてそうそう居ねーよ」

八幡「結局のところ、誰にだって弱みや二面性はある。俺の知る偽物もそいつらの上澄みを掬っただけにすぎない」

八幡「一見、充実した生活を送っている奴らの恥部やコンプレックスを発見してはほくそ笑んでいるゲス野郎なんだよ俺は」

八幡「そんな俺ごときに過剰な期待をしないでくれ。依存しないでくれ。迷惑なんだよ」

雪乃「あなたは、ここにきて自分が追い求めてきたものをくだらない幻想だと切り捨てるの?」

八幡「そうだ」

雪乃「また、そうやって逃げるのね」

八幡「そうだな。俺は逃げるよ。もうたくさんだ」

雪乃「……」

八幡「じゃあな」




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