12:名無しNIPPER[saga]
2016/08/08(月) 22:00:16.62 ID:kBwL+6AoO
案の定、桧山は校門の前で途方に暮れていた。
愛「なんでなんで! 閉まってるし!」
静流「昨日、卒業したでしょ」
愛「知ってるわい! あたしまだこの中に用があるんだけどっ」
龍人「あー、例の計画?」
愛「そうだよ! あー無法しちゃう? あたし不法侵入しちゃう!? ゴー!!」
ショートパンツから覗く眩しい脚を見せつけ、校門をよじ登ろうとする。
その眩しい脚は拠り所を探してバタバタしていた。
そう、彼女はだいぶちっちゃい。
同い年のはずなのだが、150無い系の女子である。
静流「誰も来ていないのね」
龍人「そりゃ、そうだろうな」
島の全人口は400人ほど。
その中で常無校にいたのは11人。
そして、昨日の卒業式に居たのは、たったの3人。
俺と、静流と、桧山だけ。
学生だけじゃない、島もそうだ。
全人口400人と伝えられていたこの島からは、ここ一年の間に次々と人が抜け出ていって、もう四半数を残していない。
人間シリに火が点くと生まれも育ちもヘッタクレも無いもので、島が沈むと伝えられれば本州からの連絡船が来る度にその数を減らした。
早く移住しないと、住まいにしろ仕事にしろ向こうでまともな暮らしが出来ないからだろう。
世界各国で居住地を減らし始めてからは、より長く顔を出していられる土地の値段や人気が爆発的に高騰していた。
日本も国として地球から退場する前に、国民の受け入れ先を探しているようだったが、簡単では無い様子だ。
まあ、
龍人「これからは一日あいちまうなぁ」
愛「なに!? なんか言った!! 見てないでなんとかしてー!!」
静流「……まず、降りたら。汚れるでしょ」
今、この土壇場まで残っている人間たちには、そんなことはどうでも良いのだ。
龍人(とりあえず、今日はどうするかな)
静流も桧山も、何となく俺の言葉を待っているようだった。
もともと薄っぺらな戒律も失くした今、何か言い出せばそのように動くだろう。
>>+1
1.各自、家に帰る
2.学校に侵入してみる
3.ひとりで南に散歩しにいく
4.ひとりで漁港へ行ってみる
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