28:名無しNIPPER[sage saga]
2016/08/11(木) 15:19:31.79 ID:Zy8j8MECO
平時の俺からすると、気が狂っていたとしか言えない行動だったと思う。
今朝、学校を失って滅びを感じた時に、俺はどこかで日常を諦めてしまったのかもしれない。
滅ぶと分かったら日常なんかもう要らないと、どこかで決めていたのかもしれない。
この時代で日常を捨てた人は、殺したり壊れたり死んだりする。たくさん見聞きしてきた。
俺にとってそれは、お茶を飲むという事だった。
カラン。
愛「ぁ、」
ごくっ、ごくっ、ごくっ。
愛「たつとっ、それ、あ」
俺は、桧山の唇に気付いていながら、飲み干した。
半円の窓、彼女の粘膜のあとに、触れ合わせながら。
なんで俺の喉が鳴っているのか、何を飲んでるのかもよく分からない。
龍人「ごちそうさま」
愛「ねえ、それ……」
桧山は知っている。
普段の俺はそんな簡単な事に気がつかない男じゃないし、気付いてたらまず飲まないと。
桧山は、よく分からない表情で俺を見ていた。
初めて見る表情とも言えた。
頬が赤い。目の焦点が合っていない。息が浅いか、止まっている。
そこに居る桧山は初めて見るもので、俺からすれば初めて知り合ったようなもので、友達ではなく熱っぽい女がそこに居る。
俺の飲んだお茶も、酷い動悸の作用を持つ飲んではいけないお茶だったのだ。
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