6:名無しNIPPER[sage saga]
2016/08/07(日) 23:22:14.76 ID:0eY4b5VJO
静流「さ。いつまでも入り浸ってないで、ご飯」
龍人「ん」
………………
…………
……
階下に降りても迎える人は居ない。
この家屋には、静流との二人暮らし。
家と呼べるような状態ではない。
それでも、人間らしい暮らしを保っている自分たちはとても幸福であると言える。
ゆるやかにいつか訪れる世界の終わりと、不透明な海の中に沈む恐怖に精神を壊した者たちはあまりにも多い。
静流「たまご取って」
龍人「ん。……おーう、パン焼けたっぽい」
俺が無事でいられたのは、この傍らに居る存在のお陰であったと言える。
静流。
大切な俺の姉で、二卵性の双子。
とはいえ大きく性格がズレる事もなく、こんな世界で育ったせいか衝突もなかった。
静流「いただきます」
龍人「いただきます。……むぐ、しずる」
静流「……。お茶」
龍人「っく、ありがと」
愛想は無く、気力も乏しい。しかし面倒見はよく、互いを深く知っている。
愛を注ぐというよりも、俺の半身のような存在。
龍人「ごちそうさま」
やや俺が早くに皿を空けた。
あとから空く姉ちゃんのも、まとめて洗ってしまおう。
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