13:名無しNIPPER[saga]
2016/08/20(土) 05:26:07.03 ID:pXI/sN9x0
だがその魔法陣は炎を放つことなく水に浮かべた少量の絵の具のようにすぅっと空気中に溶け込んで消えてしまった。
勇者「!?」
魔法使い「ああ〜!やっぱり無理でしたぁ!」
ファング「グラァゥ!」
大口を開けたファングはそのまま魔法使いに飛びかかりその鋭い牙と爪で彼女に襲いかかろうとしていた。
勇者「チィッ!」
瞬時に疾風の剣技でその狂犬の身体を切り裂く。
ファング「キャイン!!クゥン…」
切り裂かれたファングは血を吹き出して野原に倒れた。
魔法使い「はぁ…はぁ…すみません。ありがとうございましたぁ…」
勇者「ふざけているのか?」
魔法使い「ふっ、ふざけているわけじゃないんですよぉ!信じてぐださいっ!」
勇者(魔力が高くても詠唱に時間がかかるということか?まぁこの魔力で最速詠唱の魔法が放てるならあの酒場にはいないか…)
勇者「分かった。次こそは頼むぞ…」
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